ハマユウ(浜木綿)
ヒガンバナ科クリナム属 半耐寒性球根

ハマユウ(浜木綿)

Crinum asiaticum


 概 要  
 温暖な海岸沿いに自生する多年草。クリナム属は世界の熱帯から亜熱帯にかけて約
160種が分布する。ヒガンバナ科の中でもヒガンバナ属に縁が近く、ヒガンバナと同じリコリンというアルカロイドを全草(主に偽茎に多い)に含む有毒食物であり、誤食してしまうと嘔吐・下痢と引き起こす事がある。

 構造・生態  

 6-9月に茎先に10-15㎝程の花を散形に数個つける。花被片は6個。花糸と花柱の上部は赤紫色。茎に見える部分は葉のつけ根が筒状になった偽茎である。葉は光沢があり30-60㎝の広線形。

 利用・雑学 

 海浜食物であるが、道端や公園・庭に植えられる事もある。夜になると強い芳香を発する様になり、これにより大型にスズメガ等が吸密に訪れ花粉を媒介する。宮崎県の県花に指定されている。

 ユウ(木綿)とは、新道神事で用いられるコウゾ(楮)の樹皮を細く裂いて作られる白い布の事であり、花の様子がこのユウ(木綿)に似る事から名付けられた。葉がオモト(万年青)の長楕円形の葉に似る事からハマオモトの別名がある。

 

 英 名 

Poison bulb

 別 名 

ハマオモト(浜万年青)

ポイズンバルブ

 原 産 

日本、台湾、東南アジア

 花 期 

6-9月

 花 径 

5-20㎝

 花 序 

20-40㎝

 草 丈 

30-150㎝

 環 境 

海岸

 種 別 

自生/栽培

 花 色 

 花言葉 

繊細な美