ホテイアオイ(単体)
ミズアオイ科ホテイアオイ属 水生半耐寒性多年草

ホテイアオイ(布袋葵)

Eichhornia crassipes


<概 要>

 熱帯アメリカ原産で明治時代中期に観賞用に導入された水生の多年草。本州以南に野性化している帰化植物。

 

<構造・生態> 

 6-10月に葉腋から総状花序を出し、3㎝程の淡紫の花を付ける。根元から枝を出して子株をつくり群生をなす。茎は水中で葉を叢生する。寒さに弱く冬にはほとんどが枯れるが、少しでも生き残ればその繁殖力から翌年にはまた大繁殖する。

 

<利用方法・雑学> 

 ブタ・カバ等の草食哺乳類の餌となる。素材として、蔓を編み込み家具やバック・ロープ等にも利用される。名前の由来として葉柄の真ん中が膨らみ浮袋になり、それが七福神の布袋様のお腹に似ている事からホテイアオイと呼ばれる様になった。繁殖力が強くあっという間に水面を覆いつくし、水の流れを滞らせ水上運送の妨げや漁業に悪影響を与える事から世界中で問題となり「青い悪魔」の異名をもつ。

 

<英 名> 

Common water hyacinth

<別 名>

ホテイソウ(布袋草)

ウォーターヒヤシンス

<原 産> 

熱帯アメリカ

<花 期>

6-10月

<花 径> 

2-4㎝

<花 序>

6-12㎝

<草 丈>

20-120㎝

<種 別> 

自生/栽培

<花 色> 

<名 所>

本薬師寺跡(奈良県橿原市)

<題材になった作品等>

 

<花言葉>

恋の悲しみ

好意

 

 

ホテイアオイ(布袋葵)その他画像》

ホテイアオイ(群生)
奈良県橿原市 本薬師寺跡のホテイアオイ
8月下旬~9月下旬に見頃を迎える。
1.4haの水田に地元の小学生が植えたホテイアオイが咲く。
全盛期には約40万株にもなる日本有数のホテイアオイの名所。