チョウセンアサガオ

ナス科ダチュラ属 半耐寒性一年草

チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)

Datura spp



 南アジア原産で江戸時代末期に薬用目的で導入された一年草。名前のチョウセンは単に海外から入ってきたものの事であり特定の地域を意味するものではない。またアサガオの名を冠しているがチョウセンアサガオはナス科に属するため、ヒルガオ科に属するアサガオとは別種である。単にアサガオに花が似ている事による命名に他ならない。花は5-10月に5㎝程の白色の漏斗形の花を上向につける。葉は互生し、葉身は20㎝程の長卵形で先が尖る。植物全体にトラパンアルカロイドを含む有毒植物で誤飲すると幻覚・痙攣・昏睡・運動失調を起こし汁液が目に入ると失明を起こす。チョウセンアサガオの薬効は古くから知られており、江戸時代の華岡青洲は本種を主成分として精製した麻酔薬を使用し世界初の全身麻酔手術に成功している。そのため日本麻酔科学会のシンボルマークにも採用されている。

 重要な事なのでこの毒性についてもう少し詳しく記述しよう。誤飲・誤食してしまった場合、量にもよるが1〜2時間で発症。現在は規制されている違法幻覚剤(サルビア、LSD等)と比べでも比較にならない幻覚症状を引き起こす。ダチュラ経験者はほぼ全員「悪夢」や「地獄」と形容どんな薬物依存者も絶対に近寄らないという...非常に危険な植物であるにも関わらず規制等がされていない為、各個人が気を付けて取り扱わなければならない。過去の事例等は厚生労働省のホームページの自然毒のリスクプロファイルより閲覧可能である。



 英 名 

Thorn apple

 別 名 

マンダラケ(曼陀羅華)、キチガイナスビ、ダチュラ

 原 産 

南アジア

 花 期 

5月-10月


 花 径 

4-12㎝


 草 丈 

50-200㎝

 種 別 

栽培

 花 色 

白/青/紫/黄


 薬 効 

葉・種子:鎮痛

 花言葉 

愛嬌


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