タマスダレ
ヒガンバナ科ゼフィランサス属 耐寒性球根

タマスダレ(玉簾)

Zephyranthes candida


 概 要  

 ブラジル原産で明治時代初期の1870年頃に観賞用として導入された球根草。日本の風土によく適応し、人里周辺には半野性化した群落がみられる事がある。

 

 構造・生態 

 7-11月に4㎝程の白い花を上向きに付ける。花被片は6個であり、雄しべも6個で柱頭は3裂する。根生葉は土から直接出ており、細長く線形で濃緑色である。草丈は概ね40㎝程になる。

 

 利用方法・雑学 

 属名のZephyranthesはギリシャ語のzephyros(西風)とanthos(花)が語源であり、和名のタマスダレは白い小さな花をタマ(玉)、葉が集まっている様子からスダレ(簾)に例えた事による。また雨が降った後に一斉に花が咲き始める様からは別名のレインリリーとも呼ばれる。花壇や鉢植え等で利用される事が多いが、葉や鱗茎にはリコリンというアルカロイド性の毒が含まれる有毒植物であり誤食・誤飲等(葉はノビルと間違われやすい)には注意が必要である。

 

 英 名 

Fairy lily

Rain lily

 別 名 

レインリリー

ゼフィランサス(本来ゼフィランサスは属名である。)

 原 産 

南アメリカ

ブラジル

 花 期 

7-11月

 花 径 

3-6㎝

 草 丈 

10-40㎝

 種 別 

自生/栽培

 花 色 

 花言葉 

期待

 

 

 

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