ミツマタ(三椏)
Edgeworthia chrysantha
概 要
中国中南部ヒマラヤ地方原産で古く導入された落葉低木。名前の由来は、枝がミツマタ(三叉)に分枝している事から。ジンチョウゲ科の植物だけあり、甘酸っぱい良い香りを持つ。中国語では「結香」(ジエシアン)と称している。
構造・生態
2-4月に枝先に下向きに頭状花序をだし、小さな花を数十個つける。花弁はなく萼(ガク)は筒形で4裂する。葉は互生し、葉身は5-20㎝の長楕円形または被針形。
利用方法・雑学
有毒植物であり樹液に触れると皮膚炎を起こす事がある。主に庭木として観賞用に植栽され、赤色の花をつける園芸種はアカバナミツマタ(赤花三椏)と呼ばれる。樹皮の繊維は和紙の原料としても利用出来る。ミツマタが和紙の原料として登場するのは、16世紀(戦国時代)になってからと言われている。しかし「万葉集」にも度々登場するミツマタが、和紙に使われていなかったはずがなくそれ以前より使われてきたと言う説がある。
英 名
Oriental paperbush
別 名
オリエンタルペーパーブッシュ
原 産
中国中南部からヒマラヤ
花 期
2-4月
花 序
3-10㎝
草 丈
100-250㎝
種 別
栽培
花 色
白/黄/赤/橙
薬 効
生薬名:夢花(ムカ)
効能:動悸、不眠、情緒不安等の精神病
角膜炎、流涙症、鳥目、角膜白班、視力低下等の眼病
口渇、皮膚の乾燥、乾咳
花言葉
強靭
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