ナガミヒナゲシ
ケシ科ケシ属 一年草

ナガミヒナゲシ(長実雛罌粟)

Papaver dubium


 概 要 

 地中海沿岸地方原産でヨーロッパ、北アフリカ、西アジア、オセアニア、南北アメリカ、日本等に分布する一年草。1961年に東京で帰化が確認された。都市部の道端や空き地等にも自生し目にする機会の多い花。

 

 構造・生態 

 4-5月に長い花柄の先に5㎝程の橙色の4弁花(稀に多少の変動がある)をつける。茎には硬い剛毛が生え、葉は互生し、1-2回羽状深裂する。果実は3㎝程の楕円形であり、果実の中には文字通り芥子粒の大きさの種が約1600粒内包されている。果実が熟し乾燥すると7-9ヶ所の隙間がが出来、長い茎が風に揺れる事により種子も地面に落とす。

 

 利用方法・雑学 

 名前の由来は、果実が長い事から。茎を切ると黄色または乳白色の乳液が出てくるが、他のヒナゲシと同様、アヘン(阿片)の原料となるアルカロイドは含んでいないとされ、アヘン法による規制の対象とならない。但し、ケシとの交配の可能性を示唆する論文も存在する。

 

 英 名 

Long-headed poppy

 原 産 

地中海沿岸

 花 期 

4-5月

 花 径 

2-6㎝

 草 丈 

20-60㎝

 種 別 

自生

 花 色 

 花言葉 

平静

慰め

癒し

 

 

ナガミヒナゲシ(長実雛罌粟)画像》