アジサイ(紫陽花)
Hydrangea macrophylla f.macrophylla
概 要
ガクアジサイ(額紫陽花)の花序全体が装飾花に変化したもので古くから栽培されてきた落葉低木。
構造・生態
葉には光沢があり、対生し葉身は10-15㎝の卵形で先は尖る。また葉の縁には鋸葉がある。花色は、一般的に土壌の酸度により変化し、酸度が酸性の場合は青色。酸度がアルカリ性だと赤色になる。これは、アルミニウムが根から吸収されやすいイオンの形になるかどうかにPHが影響する為である。すなわち実際に花色に影響を与えているのはアルミニウムの吸収量による。
利用方法・雑学
名前の由来として、アジは「集まり」、サイは「真の藍」という意味で藍色の花が集まる様に花が咲くよう見える事による。ドイツ人医師「フィリップ・フランツ・シーボルト」が世界に紹介し、その後ヨーロッパで品種改良され逆移入されたものがセイヨウアジサイ(西洋紫陽花)である。
現在では主に庭木や公園樹として植栽されるが、過去には萼片が4枚である事から死を連想し縁起が悪いとされてきた。現在の様にアジサイが広まったのは戦後になってからである。
全株が有毒で誤食すると嘔吐・めまいを起こす。また毒性をもつ一方で、漢方薬として使用されるアジサイの品種もあり、マラリアの治療薬や自己免疫疾患などの治療薬としても用いられる研究が進んでいる。
英 名
Hydrangea
別 名
ハイドランジア
セイヨウアジサイ
原 産
日本
花 期
5-7月
花 径
15-30㎝
樹 高
1-2m
種 別
栽培
花 色
白/青/紫/赤/桃/緑
薬 効
花:解熱
花言葉
移り気
高慢
辛抱強い愛情
《アジサイ(紫陽花)の他の写真》
京都市宇治市にある紫陽花の名所
三室戸寺(みむろとじ)にて撮影
紫陽花の名所として名高く「あじさい寺」とも称されるだけあり
三室戸寺の紫陽花園には1万株、50種のアジサイが栽培されている。
セイヨウアジサイ、ガクアジサイ、カシワアジサイ、幻の紫陽花・七段花等が咲き乱れる様は圧巻。
西国第十番札所 明星山 三室戸寺
〒611-0013
京都府宇治市莵道滋賀谷21
TEL 0774-21-2067
コメント