ワスレナグサ
ムラサキ科ワスレナグサ属 耐寒性一年草

ワスレナグサ(勿忘草)

Myosotis


 概 要 

 北半球の温帯から亜寒帯にかけて約50種が分布する。日本へは明治時代に導入された一年草。野生化し、日当たりの良い湿地や小川等に自生する。

 

 構造・生態 

 春から夏にかけて、1㎝たらずの青や紫、白、淡紅色の花をつける。花冠は5-6裂する。葉は互生し、葉身は長楕円形で細かい毛が生える。

 

 利用方法・雑学 

 名前の由来として中世ドイツの悲恋伝説に登場する主人公の最後の言葉に因む、恋人の為に花を摘もうと崖に降りたが、誤って川に落ちてしまった男性が最後の力を尽くし、この花を岸に投げ「僕を忘れないで」と叫びながら水に飲まれた。残された恋人は墓にその花を供え、彼の最後の言葉をその花の名前にした。またこの様な背景や名称からか「ワスレナグサ」にまつわる文学作品は多く存在する。

 

 日本では主に花壇や鉢植え等で園芸観賞用として栽培されている。この属の種は全般に、ヨーロッパにおいて、肺等の呼吸器疾患(喘息や慢性気管支炎等)に効果があるとされ、民間療法で薬として用いられる事ある。

 

 英 名 

Forget-me-not

 原 産 

ヨーロッパ

アジア

 花 期 

2-9月

 花 径 

0.5-1.0㎝

 草 丈 

10-50㎝

 種 別 

自生/栽培

 花 色 

/青/紫/桃

 花言葉 

私を忘れないで