オールド・ローズ


 モダン・ローズの品種「ラ・フランス」が誕生した年代を元に、それ以前存在していた品種をオールド・ローズ、それ以降に作出された品種をモダン・ローズと区別している。今回は代表的なオールド・ローズの品種をまとめてみました。



ガリカ・ローズ


 特徴としては一季咲で花は濃い赤や赤紫、濃厚な甘い香りを放ち枝にも強い香りを持ち刺は少ない。オールドローズ・赤バラの元祖ともいえる系統であり紀元前からの栽培も確認されている。観賞用としてはもちろん香料用としても利用されている。


ダマスク・ローズ


 ガリカと同じく紀元前より栽培されていた系統である。一季咲きで花色はピンク色の品種が多く濃厚な甘い香りが特徴の「ダマスク香」を持つ種が多い。産地はブルガリやトルコで主にローズオイルを抽出する為に栽培される事が多い。


アルバ・ローズ


 この系統はどの品種も寒さに強く生命力に溢れ育ちが良い。花色は上品な白と淡いピンクで香が強い品種が多く甘い香りをもつのが特徴。名前のアルバはラテン語で「白い」「白の」と言う意味。


モス・ローズ


 モスはケンティフォーリア系のバラが突然変異(一部にダマスクの突然変異種も有り)して出来た系統。額と子房の部分にコケの様な絨毛がたくさんあるのが特徴。別名で苔バラと呼ばれる事もある。19世紀のヨーロッパでは、非常に人気の高い系統でもあった。


ケンティフォーリア・ローズ


 別名をキャベッジローズ・キャベツバラとも言う。これはキャベツの葉かと思えるほどに花弁の数が多いため。ケンティフォーリアの香りは甘く香水の原料としても広く利用されている。




ポートランド・ローズ


 最初に登場した返り咲きのオールドローズ。一説によればダマスク系とガリカ系の交配種から作られたと言われる。花は鮮やかな濃赤色やピンクで、半八重咲からクォーターロゼット咲となる。ダマスク香のあるものが多い。


チャイナ・ローズ


 中国原産のロサ・キネンシス(コウシンバラ)とロサ・ギガンテアの流れをくむ系統。刺が少なく細い枝ぶりが特徴。四季咲きで花色は鮮やかな紅色等がある。


ティー・ローズ


 チャイナ・ローズにブルボン・ローズまたはノアゼット・ローズを交配して作られた系統。花は大輪、四季咲きで紅茶の香りを持つ。名前の由来もここからきている。後にモダン・ローズの系統ハイブリット・ティーの交配にも用いられた。


ブルボン・ローズ


 インド洋にあるブルボン島(現レユニオン島)で発見されたチャイナ系とダマスク系の自然交配で出来た系統。豊かな香りを持ち返り咲き性である。


ハイブリッド・パーペチュアル・ローズ


 ハイブリット・チャイナにポートランドやブルボン等を繰り返し交配され作り出された系統。花色は濃赤色から紅色やピンクや白色まで豊富である。花形も多彩で、芳香を持つのが特徴。ハイブリット・ティーの交配親に使われている。


ノワゼット・ローズ


 1811年に、アメリカでチャイナ・ローズのオールドブラッシュとロサ・モスカータを交配して作られた品種。名前の由来はアメリカはロースカロライナの植物園の園長フィリップ・ノアゼットより名前がそのまま使われた。ノアゼット系統の元祖ともいえる品種。つる性で独特なムスク香を持つロサ・モスカータの特徴を受け継いでいる。枝は細く刺が少ない。